フランスのPolysoft社は、最近になってMac Studio用Apple独自SSDストレージモジュールのリバースエンジニアリングに成功しました。これにより、ユーザーは低コストでストレージを大幅にアップグレードできるようになりました。

Polysoftは、2TB、4TB、8TBの容量を持つStudio Driveストレージ製品を販売する計画を発表しました。それぞれの価格は€399、€799、€1,099となっており、これはAppleの公式ストレージオプションの約半額です。

Appleの暗号化対策が施されているため、Mac StudioのSSDは発売以来交換不可能とされてきました。ユーザーはNANDフラッシュ部分のみを交換でき、外付けドライブとしてはUSB-CやThunderboltインターフェースを活用していました。

しかし、Polysoftの技術革新により、特にベースモデルのMac StudioのSSDが容量や速度面で不足していると感じるユーザーにとって新たな選択肢が増えました。

Polysoftは、レーザーエッチング技術を用いることでAppleのオリジナルモジュールを層ごとに分解し、回路をスキャンすることで精密な回路図を作成しました。これらのストレージモジュールは、Appleと同じくKioxiaとSK HynixのTLC NANDフラッシュを利用して構築されています。

また、テストにより、これらのモジュールはMac Studio上でシステムを正常に初期化できることが確認されています。さらに、Polysoftは電圧不具合によるデータ損失を防ぐため、「RIROP」過電圧保護を製品に採用しました。

さらに、PolysoftはM4 Mac miniのSSDアップグレードにも取り組んでいます。