NVIDIAが次々と新しいRTX 30シリーズ、特にノートパソコン向けの製品を発売すると誰が予想できたでしょうか。AMDの次世代統合グラフィックスとの競争が、NVIDIAのこの動きを促進しているようです。

新しい製品名は「RTX 3050 A」で、これはモバイル向けRTX 3050の第3世代製品を意味します。

初代RTX 3050は、アンペアアーキテクチャに基づくGA107コアを採用し、2048個のCUDAコアと128ビット幅の4GB GDDR6メモリを搭載し、消費電力は35〜80Wでした。

その後のRTX 3050 6GBバージョンでは、メモリ容量を50%増加させたものの、消費電力を維持しつつメモリバス幅を96ビットに縮小しました。

現行のRTX 3050 Aは、最新のAda Lovelaceアーキテクチャに基づくエントリーレベルのAD106コアにアップグレードされました。CUDAコア数は1,792個に減少し、メモリバス幅もさらに縮小されましたが、メモリ容量は4GBに戻りました。

動作クロックはまだ不明ですが、増加したメモリ容量は制限された帯域幅を補える可能性があります。

良い点として、消費電力が35〜50Wの範囲に低減されました。

このような仕様を持つ独立GPUをこのタイミングで発表するのは、必ずしも賢明ではないかもしれません。

最終的には、AMDの新しいRNNA 3.5アーキテクチャの理論的性能が、モバイル向けRTX 3050と同等であることを示しています。