ノートブックOEMから最近リークされたロードマップは、インテルとAMDの今後の製品戦略に光を当て、将来のプロセッサのランドスケープをより明確に示しています。インテルのNova Lakeは、Core Ultra 300シリーズの後継として2026年に登場する予定です。一方、AMDのMedusa Point APUは、Zen 6アーキテクチャを基にStrix Pointの後を継ぐことが計画されています。

インテルの製品戦略は、デスクトップ市場での1世代の飛び越えを示唆しています。Panther Lakeは2025年末までにモバイル部門で展開され、デスクトップ市場ではNova Lakeがコアとなる見込みです。特に、インテルはPanther Lakeで18Aプロセスノードを採用し、RibbonFETトランジスタやPowerViaテクノロジーを組み合わせることで電力効率とパフォーマンスの向上を目指しています。また、2026年のCESでNova Lakeモバイルバージョンを発表する可能性も示唆されています。

AMDのMedusaファミリーも同様に注目されています。Medusaファミリーは、Zen 6 CPUコア、RDNAグラフィックスアーキテクチャの向上、AIアクセラレーションを強化したXDNA NPUモジュールを備えており、高性能ノートブック市場でのシングルチップソリューションを提供することが期待されています。AMDは、45W TDPのMedusa Point APUを「PLUM」プラットフォーム上でテスト中で、高性能ノートブック市場をターゲットにしています。

インテルは2025年末までにPanther Lakeの発売を開始し、2026年にはPanther LakeとAMDのMedusa Pointがノートブック市場を牽引するでしょう。続いて2027年には、インテルがCore Ultra 400 Nova Lakeを、AMDがMedusaファミリーを更新することで新たな競争が展開される見通しです。特にハイエンド市場では、Panther Lake—HとMedusa Pointが直接競合し、2027年以降はNova Lake—HXとAMDのGator Rangeが激しく競うことになります。

ロードマップは主に2つの重要な市場トレンドを強調しています。第一に、プロセスの革新が重要であり、インテルの18AプロセスがPanther Lakeの性能にどのように影響を及ぼすかが注目されています。第二に、AIアクセラレーションとGPUの統合が焦点となっており、AMDはCPU、GPU、NPUを1チップに統合。一方、インテルはプロセス技術とアーキテクチャの強化を通じて、モバイルプラットフォームの可能性を高めていきたいとしています。

消費者やOEMにとって、2026年から2027年にかけてはノートブックCPU業界の大きな転換期となります。この期間には、インテルとAMDは新しいコアアーキテクチャと技術を発表し、パフォーマンスやエネルギー効率、AI統合の革新を進めると予想されています。最終的な勝者は、堅固なエコシステムと開発者サポートを獲得し、次世代モバイルコンピューティングの分野でリードできる企業でしょう。